「めんどくさいから誰かむいてくれないかな…」リストのわりと上位にくるのがハッサクではないかと思う。このまえ夜中にハッサクをむき出すと止まらなくなって、その時につらつらと考えていた事「いかにしてラクにハッサクをむくか」について今回は書いていきたい。別にたいした事が書いてあるわけでもないし新発見というわけでもないので「そんなの知ってる」「俺んちは先祖代々昔からやってる」とか怒らないように。まず、ハサミが必要だ。
ハッサクの皮むきがめんどくさい理由の第一位が、ふさの内側のスジみたいなやつにある。写真上部の所。
ここをどうむくかでその後の人生が変わってくる。指の爪で、或いは歯で、切っているとめんどくさくてイライラしてくるのだ。だから「誰かむいてくれないかな…」になる。そこでハサミを使おう。この「ハサミを使おう」という部分に、夜中の3時頃からハッサクをむきだして、3時36分くらいに気がついた。指だけで作業していたため、ちょうどめんどくさくなってイライラしてきた時だった。
ポイントは、ぶあつ目に切る事。当初は遠慮して薄目に切っていたのだが、そうすると真ん中のあたりに切れていない部分が残ってしまい、結局その部分を切るために爪や歯を使うハメになる。これだと二重にめんどくさくなってしまい、なんのためにハサミを用意したのかわからない。だからぶあつ目に遠慮なく切ってしまうのだ。
ここさえ乗り切ればもうたいした作業ではなくなる。あとは普通にむくだけだ。ところが、ここまで読み進めてくれた方ならもうおわかりだと思うが、今度は写真を撮る行為自体が止まらなくなった。一度やり出すと本当にやめられなくなるので以下、執拗に解説を加えていきたい。ハッサクというのは、ふさ内側スジを切った後、このように真ん中から勢いよくむき出すと
側部薄皮だけがむけて底部(?太い部分)のスジとの境目で破れてしまい、底部スジがそのまま残ってしまう。だから、薄皮をこれくらいやさしくめくった後で、
中央から両サイドへと神経をシフトさせ、
真ん中をチロッとむく→横をピロッとむく→再び真ん中からピロピロッとむいていく。
これで綺麗にむけるのである。割れたけど。
この手順は言葉だけだと非常にわかりにくいと思うので、動画でも説明します。
ハッサクをむくコツ
さて。次の一個を手にとる。
この頃の自分が、さらに考えていたのは作業工程で、人間というのは目の前にある作業を順番通りにこなしていこうとするから、ついついハッサクを一房一房順番にむいてしまうんだけど、やはりここは工場のように各工程をわけて、まとめて作業を行った方が効率が良い。外皮をむいた後(上の写真)、最初に一房一房、ぜんぶバラバラにする。そして全部ハサミを使って上のスジを切断する。このように。
こうすると、統制のとれたハッサク工場のようで作業が美しい。一房ずつむいていくよりも、各工程をまとめた方が早いんじゃないかというのに気付いたのは作業開始から一時間ほどたった4時07分頃だ。
同じ作業を繰り返し、むく事に気がすんだら、あとは食べるだけである。