やらなあかんリスト

 やらなあかん事はそんなにないんだけれど、なんでも自分の記憶まかせにしている現状はやばい。スマホの予定リストには入れてるんだけれど、自動的に、強制的にスマホが勝手に目の前に来てそれを見せにくるでもないし、いちいちスマホの予定リストはチェックしないので、いろいろな事が後回しに、というか何もせずに放置されている。というのはやばいと思ってコーナンで大きめのホワイトボードを買って、たとえば請求書を書くとかそういうやらなあかん事を書いていく事にした。
 月曜日に水道筋の丸杉商店で買った大根をまず半分に切って、中心部分の部位を3センチくらいの輪切りにする。それを3つ作って皮をむき、細かく切ったやつを塩もみする。塩もみはポリ袋を使うのが良い。塩もみ大根を置く時間の間に、今度はごぼうの土をとって薄く細く切って水にさらす。と文字で書くと一行で終わるがこれがそれなりにめんどくさく、やってる間に大根から水気はけっこう抜ける。ポリ袋から大根を取り出し、固くしぼって、それをチャンジャと和える。次にピーラーで皮をむき、人参を小さく細く切る。フライパンに油を引いて人参、先ほどのごぼうを炒めて、土曜日の西灘文化会館のイベントで一番目立つテーブルの上に置いた(けど誰も興味なさそうだった)、畑原市場佐藤とうふ店の、かわいいかわいい、ドラクエのスライムのような形をしたオカラを入れる。私は、スーパーの和食惣菜の猛烈な甘みが耐え難い会の会長なので、こういうやつには砂糖は入れない。といって味付けに凝るわけではなくて、久原のあごだしつゆを水で薄めてそれだけ。みりんを少しだけ入れる。ふたをして、フライパンに弱火がついている間、次に先日買ってきたもやしのヒゲを取る。モヤシの根取りは無心になれる時間で、今日は、モヤシの根取りといえばこのドラマかなと思ってあまちゃんの事を考えていた。劇中、家庭の静けさをあらわすアイテムとして小泉今日子が行うモヤシの根取りが出てくるけど、その発想ってどっから出てきたんやろなと思ったのだ。宮藤官九郎氏のお母さんがやっていた、とかだろうか。今の時代、高めの店で働いてる、とかでもない限り、モヤシの根を取る作業を知っている人はほとんどいないのではないか。家の中の場面を描こうとする時に小泉今日子にモヤシのひげをプチプチと取らせる、みたいな発想はやっぱすごいなと思う。そんな事を考えている途中で鍋の火を切っておからが完成する。
 思ったのは、普段何気なくやっているこういう作業ってほぼ無思考で体が自動的に動くみたいな感じになっていてやっているので、やらなあかんリスト、というような種類のものではなく、買ってきたホワイトボードからは、こういうのはこぼれてしまうなと思った。塩もみしすぎて余った大根は小さなタッパーに入れ、唐辛子の味噌漬けで使われている味噌を使って和える。