はてなダイアリー平民新聞

創業2002年か2003年、平民金子の元祖はてなダイアリー日記です。

猫ケンチク

週末は以前からお話を頂いてた写真の仕事をやりに、ちと遠方へ出かける。新幹線、高速バス…等かんがえたのだケド、ちょうど18切符の季節ということもあり、鈍行列車で時間をかけていくことにした。日記を書いてて悪いことはそんなにないケド、いいことはたまにある。カメラをもらったり、仕事をもらったり。数年前までは、そんなのまったく考えもしなかったことだ。このまま良いことばかりが続いて、手っ取り早くネズミの住むアパートから抜け出したいものだ。なんて、夢想している。

今回の仕事は建築写真ということで、話をいただいた当初から、自分には無理だということがわかっていた。なぜかというと建築写真というのはとてもむずかしいもので、素人が易々と手を出せるものではないからだ(あいまいな言い方だけど)。で、なぜ無理だと思う仕事を返事一発引き受けるかといえば、そこはとことん前向きな発想の転換、というやつである。要は建築を撮らなければいい。目の前にある建物をすべてネコに見立てる。ネコを追いかけるように建物を追いかける。ぼくは猫ケンチク写真家なのである。

幻想井ノ頭

写真その他に関して何らかの依頼を受けたときには、相手は果たして自分に対し何を求めているのだろうか、ということばかり考える。仕事である以上自分のやりたいこととかいうのは全部いったんナシにして、とことん相手の意に沿うような形を目指したい。現状自分に可能なこと、すなわち自らの限界を強く意識した上で、である。そんで、その「限界」というやつに対する認識も撮影前日にはすべて取っ払う。ぼくはフニャフニャとした、かたちのないものになって、相手のイメージする枠組みの中で自分の存在を変化させ、被写体をかたち作る。それでもなお、結果として枠組みの中からはみだす余剰物があるとするなら、それが個性というやつなのだろうけど、仕事に個性は必要ない。


とかなんとか、言ってることは矛盾だらけというか無茶苦茶なんだケド、要するにあーでもないこーでもないと、ウダウダ考えるのがぼくの趣味なのです、という話。今日の晩くらいまではウダウダしてる。んで明後日、頭を真っ白にして、電車に乗る。




と、いうわけで、次回ぼくを必要としてくれるのは、ここを見ているあなたです。よろしくお願いします。


sugkg@yahoo.co.jp(平民金子)