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創業2002年か2003年、平民金子の元祖はてなダイアリー日記です。

希望の歌

これは知覚の扉を開けぬまま醜く年だけとっていき老いた体を横たえて小便もらす詩人たちに対し俺が囁く希望の歌


お前ゴキブリ俺はウジ、
しょせんカナワヌ乞いならば、
馬鈴薯食って舌噛んで、
血吐き唾吐きよろめいて、
馬鹿が二人で笑ってら、
ブタが地獄で照れ笑い


脳髄串刺し炭火焼き、
ちんちんぶらぶらソーセージ、
ブタが火を吹き街は焼け、
棄民群れなし銭もなく、
ブタはブタとてブタなりの、
魂ありやまたなしや


(あの頃の俺は何を見ても原子爆弾に見え……)


お前それでも人間か、
神も仏もあるものか、
死屍累々の地獄谷、
白木蓮の枯れ枝に、
お前首だけぶら下がり、
死んでくれろと俺に問う


俺は一言あい済まん、
お前目を閉じ舌を噛み、
血吐き唾吐き口を開け、
ポンと吐き出す蓮の花、
辺り一面音も無く、
ただポンポンと蓮の花


俺も舌噛み手首を切って、
ただポンポンと蓮の花、
辺り一面音も無く、
ただポンポンと蓮の花、
ポンポポンポン、
ポンポポンポン


(ヘイル、ヘイル、焼きブタ)


俺はある種の感動と共に嘔吐する
お前の糞のにおい、汗と脂ぎった毛髪
たぐいまれなる馬鹿さ加減と、涙ぐましい才能の枯渇


ザッツ・白痴


これば知覚の扉を開けぬまま醜く年だけとっていき老いた体を横たえて小便もらす詩人たちに対し俺が囁く希望の歌