他人のおせち料理の写真を見て、昔は「華やかだな。正月はこうでないと」くらいに思っていたのだが、今では「ああ、がんばってるなあ。(作る人が)ストレスためこんでないといいんだけど」と心配するようになってしまった。全員で負担を分担するならいいのだが、たいていの場合こういうのは特定の誰かだけに負担がいってしまう。わかりやすく(ものすごくわかりやすく、あえてこういう書き方してんのよ)「働く男と、家を守る女」という風にわけてみると、働く男が週末や年末年始に仕事を休むなら、家を守る女も週末や年末年始、同じように家事労働子育て、その他ヨメ稼業全般を休むべきだろう。男も女も働いているのなら、どちらも年末年始くらい寝て過ごせばいい(男と女、同じように労働しているのに、何故か家事労働全般を女がやる事になっている、という地獄に関しては、闇が深すぎると思うので今は書かない)。というわけで、自分はそういう割に合わない主婦労働はするつもりもさせるつもりもないので、年末年始だからといって何もしない。あとこの時期の行事といえば正月の帰省だが、それも無理して家族全員雁首そろえて帰省する必要などないし、そもそも帰省すら必要ない。華やかさや正月「らしさ」の裏では誰かが必要以上にがんばっている。年末年始など、誰に気も使わずに寝て暮らせばいいのだ。
おまけ(と言うには長い文章)。帰省に関してなぜ最後に書いたかというと、この時期にツイッターを見ていると、妻の側から「夫の義実家に行くのがめんどくさい」というつぶやきをよく見る。何百人ものつぶやきを見ているので、夫の立場の人も妻の立場の人もいるのだが、夫の立場から「妻の実家に行くのがめんどくさい」と言っている人はほとんどいなくて、妻の側からの嘆きがほとんどだ。毎年ホントに、同じような嘆きをけっこう見る。そんなにイヤなら行かなきゃいいのになあ、と思うのだが、そうはいかない事情があるのだろう。これって、世間ではそうとられがちな「妻と義親」という関係の問題ではなくて、「夫と実親」の問題だと思うんだけどな。夫が「俺は正月だからといって正月みたいな顔して正月みたいな顔させた配偶者を連れて帰ったりしねえぞ」というようなキャラクターを作っておけば、妻は夫の実家に正月帰省する必要などないだろう。行きたいのなら夫だけが実家に帰って妻は自宅で寝ていれば誰も損しない。まあ世の中、千種千様に事情が絡み合い、そんな簡単にはいかないというのは百も承知だけど。
年中行事に限らず、その他慣習、常識というものに対して「おれは絶対にやりたくないコトはやらねえぞ」と言い続け、実際に何もしないでいるコトは案外難しい。そんなことを身をもって感じた一年だった。来年はさらに頑固に、あらゆる「らしさ」に対してイヤだイヤだと言い続けたい。