はてなダイアリー平民新聞

創業2002年か2003年、平民金子の元祖はてなダイアリー日記です。

8×4 

 姉が大昔、あれもう何十年前や、たぶん三十五年くらい前に、停車していた自動車の右側を歩いていたか自転車で走ったか忘れたけど、そしたら急にドアが開いておでこを切る怪我をした。運転手はごめんごめんとお詫びのしるしに姉に8×4(エイトフォー)を渡した。けっこうな怪我だった気がするんだけど当人は小さなスプレー缶を誇らしげに持っており、何よりも私自身が、それがうらやましかった。ただただ「ええなあ」と思って部屋に漂うにおいをかいだ。同時に、車の横を走っていたら扉が急に開く、というイメージがあまりにも鮮烈で、恐怖のイメージとして残り、今になっても私は自転車等で停車中の自動車の横を通る時はぞくっとするし、相当注意深い。ただそれって別に損なわけじゃなくて、実際運転席側だけじゃなくて、助手席や後部座席(こっちのパターンの方が多いんじゃないか)が突然開くというのは町なかでも普通にあることだから、そこに本能的に注意深くなれたのはありがたい。今日も停車中の車の真横を通ってあの時の8×4を思い出した。
谷崎由依「遠の眠りの」p101主人公が百貨店の中をうろうろ歩いている場面の一節「野葡萄の暗い赤、暮れかたに野原を歩いていてつい行きすぎてしまうようなときの、ふいに出会う、冬の気配。」こういう言葉の連なりはとても良い。iPhoneの絵文字はあまりかわいい印象がないけどチューリップ(花)だけはかわいいと今日思った。他にもかわいい絵文字はあるのだろう。気づいていないだけだろう。なぜそれに気づいたかと言うと妻が市場でチューリップ(骨付きからあげ)を買ってきたからだ。このチューリップおいしいなみたいなメールをして、その時に絵文字が出てきた。夜はFM802へ。以前ラジオに出た時はリハーサルがあって同じ言葉を本番と計2回言うのがとても苦手だと思ったが今回は一回しゃべればいいだけだったのでありがたかった。終わって但馬屋へ。