はてなダイアリー平民新聞

創業2002年か2003年、平民金子の元祖はてなダイアリー日記です。

としをとる(ソウルフラワー・モノノケサミット「歌初め!夢の歌謡ショウ!2012」)

井の頭自然文化園の象、はな子が65歳になったという事で、昼間お祝いに行った(と言っても別に何かしたというわけではない…)。気温は低いのだけど日差しは徐々に春らしく、やわらかい感じになってきて、色々な動物が陽だまりの中で眠る姿を見ていると、自分もいっそ部屋に帰って布団の中で眠りたくなってくる。でも寝ている場合ではなかった。夕方からは下北沢に行って、「ソウルフラワー・モノノケサミット歌初め!夢の歌謡ショウ!2012」と題されたライブを見に行った。ゲストは上間綾乃と二階堂和美。二階堂和美がギター一本で歌う「満月の夕」を目の前で聴ける日が来るとは思っていなかったので、それだけでもうお腹いっぱいだ。この日はほんとうに楽しいライブだった。一番ぐっときたのはアンパンマンのマーチを歌っている時の二階堂和美の踊り。次に伊丹英子、二階堂和美、中川敬とフロントに三人並んだ豪華満月の夕。そして森進一のカバー「港町ブルース」での中川敬の歌唱。自分なりにベスト3曲を選んだけれど、これはあえて選んでみたというだけで、すべて良かった。正確に言うと個々の曲というよりも全体、会場を包む三時間弱の熱気が良かった。ソウルフラワー・モノノケサミットのライブを見るたびに、自分はこの人たちの演奏を生で聴ける時代に生きていて幸運なのだと感じる。中川敬は「俺も17年としをとった。きみらもやで〜」と言いながら、阪神大震災の話をたくさんしていた。19歳になったばかりの冬の日に、神戸市長田区の公園で、拡声器で歌う彼らの演奏を僕は目の前で聞いていた。あれから17年か、と思う。おっさんぽく振り返りたいわけではなく、17年たっても歌い続けている彼らと、17年たってもライブ会場でその音楽を聴き続けている自分との間に見える細い糸が、とてもたのもしく、うれしく思えたのだ。会場にはなんのこっちゃい西山。さんもいたし、石井さん夫妻もいた。なんのこっちゃいさんは会場出口の階段で、石井さん夫妻は会場で、それぞれ写真を撮らせてもらった。でも、ピンぼけだった、ごめん!

追記

これはつくづく思うのだけど、ソウルフラワーのライブは、子供の泣き声や騒ぎ声が、ノイズとして、普通に聞こえてくるのがいいな、と思う。去年葉山で二階堂和美の歌を聴きに行った時、彼女の歌声の後ろから、常に波の音が聞こえていたように。いや、波の音ほど上品なものではないな。もう少し貧乏くさく言うと、僕が住んでいた部屋のむこうからいつも聞こえていた、チンチン電車が走る音。猫のさかり声。朝をつんざくカラスの鳴き声。演奏と演奏の間に、時には演奏中に、生活の音が聞こえてくるのはとてもいいな、と思った。