
東京に引っ越して最初の頃は、これがなんなのかわからなかった。ウンコである。アパートに暮らし始めてからのネズミとの思い出はきりがないくらいあるけれど、一番最初のコンタクトは引っ越して数日たったある日、酒を飲んで電気をつけたまま横になってしまって、ふと夜中に目を覚ましたその時であった。目の前でネズミがラーメンをかじっていたのだ。正確に言うとラーメンではなくマルちゃんカレーうどんなんだけど、まあラーメンと書いてもいいと思う。なぜそれをおぼえているかというと、僕は数ある袋ラーメンの中でマルちゃんカレーうどんが一番好きだからだ(マルちゃんカレーうどんを「袋ラーメン」と書いてもべつにいいと思う)。このカレーうどんには僕なりの食べ方に対するこだわりがあって、玉葱・ピーマン・しめじなんかの野菜をたっぷり煮込む。時間をかけて煮込む。それで野菜ダシが出るから麺を入れ、麺も袋裏表記の倍くらいの時間煮込む。最後に溶きたまごを入れる。唐辛子もたっぷり入れよう。で、なんの話だっけ。