突然パンがおいしく感じられるようになってきて、今まではよほどの用事やら子を連れてのモーニングやら以外でわざわざパンを食べる意味、みたいなのがわからなかったのだが、何がきっかけだったか、パン屋のなんでもないパン、何か味つけされたやつとか中に何かが入っている、上に何かがのっている、みたいなやつじゃなくってただのパンがおいしい。そうか、これか、とパンが好きな人の気持ちがわかったような気がする。昨夜は橋本氏からこちらに来ている、と連絡をもらったのでサブウェイのサンドイッチを買って出かけた。氏は酒を飲んでいたが、私はあいにくのあれで、今は酒を飲んでいない。たとえばイベントとかで、シラフで参加する、というのはなかなかしんどい。だから酒を飲んで行ったりイベント中に酒を飲んだりするのだが、ペットボトルの麦茶とサブウェイのサンドイッチを持ち、いやあ、これ間(ま)が持つのかな、と思ったりしたのだが、結局3時間近くだろうか、案外しゃべったもんだ、と思った。それはなんやかんやで橋本氏が私のメンタルの上下動に拘らず連絡をくれるので、当然下メンタルの時は断るのだが上(=普通状態)メンタルの時には会っているわけで、それなりの回数会っているから私が氏に慣れている、ということでもあるのだろう。たとえば妻や子としゃべるのに「しらふでは厳しいな」とはならないように、もちろん妻や子とは違うが橋本氏に対しても私は「慣れた」と言ってもよい感覚を持っているのだろう。氏はだいぶベロベロで駅の方に向かい、私は家に帰って、もらったちくわを3本皿にのせ、ちくわをつまみながら茶を飲んだ。しかしあれやな。酒を飲んでいないほうが他人の話を聞ける気がしなくもない。いまどういう取材をしているのか、どういう方法で?カメラは何つかってんの?レンズは?それどうやってまとめんの、みたいな話をとても興味深く聞けた。でもあれよな。これたとえば「イベント」てなるとなんか、真に聞いてるのか?みたいな雑音が自分の頭の中に響きそうで、まわりに誰もいない中で向かいあっていると真に聞きたいことを聞いているわけだが、イベントだと「客がいるから聞いておこう」みたいなのはあり、それはよく言えば自分の(客に対する)サービス精神、悪くいえばよこしまな精神だとか、これは真ではない、というような想念がうずまき、最近思うけど夏目漱石が響く、これな、自分の中で何度か、ひとつは昔の日記にも書いたけどメキシコにいた時、夜の公園で夏目漱石の小説が、そういうのは置いといて、2025年3月末現在の1位は虞美人草、1位集団でいつ抜け出してもおかしくないみたいな位置にいる『明暗』をいま読んでいる。