はてなダイアリー平民新聞

創業2002年か2003年、平民金子の元祖はてなダイアリー日記です。

持ち帰り「もっこす」物語。第一回

 これはちょっと大変なことになってるぞ、というレベルで驚いた。もっこす(神戸で有名なラーメン屋)で売られている持ち帰りラーメンのクオリティがとても高かったのだ。値段も高い。というのも、普段だと平日は2食入りで1000円、土日だと900円である。高いやろ?わかる。誰が買うねん。わたしも今日まで、値段しか見てなかった。サッポロ一番なんて5食で300〜400円、菊水のおいしいラーメンが2食で300円くらいやで、みたいな。「持ち帰り=家で作る」ラーメンにしたら値段が高いのだ。これはよほどもっこすが好きな人以外は気楽に「ほな買おか」となる値段ではないだろう。それが、今コロナのあれやこれやで5月6日まで2食セットが毎日800円になっていて、店の前を通ったときに「がんばってはるなあ」というような気持ちになって、出来心で買ってみたのだ。そして作った。そしたら、これまで高いとか言ってごめんなさいと地面におでこをこすりつけて謝りたくなった。これはただの持ち帰りセットではなくて、店で出てくるラーメンそのものなのだ。

 スープ、油、醤油だれ、麺、もやし、チャーシュー、ネギ。どれも(正確な分量までわからんけど)店で食べるのと遜色がない。だからそのぶん家庭で作るのが、慣れていないと大変なのだ。こちらは飲食店みたいな自由に動ける厨房とかでかい鍋とかがない。狭い台所である。だから全体図をイメージして作業工程を解析し、無駄なくスピーディに動かなあかん。その流れについては後日書きたい。うーむ。ネギの量、もやしの量、焼豚の量、完璧以上だ。わたしは正直に書くが、それほどもっこす主義者ではない。「ごろごろ、神戸」でも取り上げたがごくたまーに行く程度。しかしこの持ち帰りのクオリティはな、衝撃を受けた。以下、初めて作ったときの工程を。ここから今も改良中である。

 まず麺をゆでる水をたっぷり沸かす。別鍋にスープと油と醤油だれも入れて沸かす(スープの作り方、間違えてると思うけどまあいい。←正しくは丼に醤油だれを入れておき沸騰したスープを注ぐのだろう)。ネギはそのまま常温で、もやしと焼豚を皿に入れといてレンジ(初回、180度4分でやったらぬるかった。もっと加熱した方が良い。スープがぬるくなる)で温める。30秒ゆでた麺をザルで湯切りし、加熱したスープを丼にそそぎ、麺をすみやかに投入。レンジで温めたもやしと焼豚を上から並べ、ネギをまぶす。それを二人ぶん作るのがなかなか大変。出来たやつがとにかくもっこすだ。持ち帰りで焦がしニンニクも売っていたからそれもかけた。そしたらさらにもっこすだ。

 これはちょっと、半端じゃないぞ。わたしは初めてだったので丸富さんの焼豚と、さらにネギを足そうと思って事前に切って用意していた(どうせ持ち帰りやからネギが足らんやろうと思ったのだ)。だけど焼豚もネギも足す必要はない。なんだろうな、これ、足し引きする必要のない完璧な持ち帰りラーメンだと思うが、でもここから何かこう工夫して、オリジナルもっこすに挑戦したいとも思う。台所で作っていて、食べていてテンションが上がる素晴らしいラーメンだった。店で食べるのも雰囲気あっていいしそれが当然ベストだけど、持ち帰りもっこすには独自の魅力がある。これが1食あたり400円。完全に価値あり。神戸には、もっこす原理主義のつわものがたくさんおられると思うから私のような初心者がギャーギャー言いすぎるのは無粋だと思う。しかし「もっこす?ああ、ありますねえ……」レベルの、正直なところお店にそれほど惹かれていなかった私がここまで心を動かされてしまうという、そんな持ち帰りラーメンである。

 

初めて作った持ち帰りもっこすのデータ。追加ネギはなし。丸富さんの焼き豚を一枚追加している。

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初めて作った持ち帰り「もっこす」

 (4月16日記す)記録に残しておこうと思ってそのまま書いたが、上に書いたラーメン作りの工程は、今から考えるとずいぶん雑で、作りが甘い。ファースト・ディープ・インパクト以来持ち帰りセットを買い続け、日に日に私の「家もっこす」は進化している。また後日記録したい。