うわっっ

 小野和子「あいたくて ききたくて 旅にでる」をHMさんがどう書評するんだろう、という楽しみがあって、読売新聞を探すために家を出た。コンビニにないのは知っている。途中、大通りの信号のところでおじさんが座り込んでいたか寝っ転がっていたかわからないが、救急車が到着していた。ボートピアはコロナのあれでずっと閉まってるしおっちゃんらも大変やわな、なんて思っていたら、信号を待っていた二人連れのうち五十代くらいの男性だろうか、「ああやってな、すぐ救急車呼びよるんや、簡単に」みたいな事を連れの女性に怒りながら言っている。人の事はほっといたったらええのに、と思うが、この何年かで私たちには救急車を呼ぶ事に対する罪悪感のようなものが備わった気がする。しんどくても「救急車、私なんかが呼んでもいいのかな」みたいな。そういうのって自分だけで完結してるぶんにはまだいいのかもしれないけれど(呼んだほうがいいよ。とりあえず119にかけた方がいい)、具合の悪そうな他人を前にしても自粛根性を発動したり、今日のあれみたいに他人が救急車を呼んだのを指して、事情も知らずに、すぐに簡単に呼びやがって、みたいになってはつまらんな。あのおっちゃんかってほんまにやばかったかもしれへんやん。なんて思いながら立ち食いMに行って、天ぷらそばに山菜と昆布をトッピング。今日はパチンコ屋がひまなのか店内も午前中なのに落ち着いた感じで、ベテランの店員さんが自分のぶんと、新しく入った人のぶんと、裏で作業している人のぶんのコーヒーを作っていた。うどん出汁が入った寸胴鍋のとなりの寸胴鍋には熱湯が入っていて、そこから柄杓でお湯をすくってそれぞれのマイカップに注いでいく。その様子がなんか、とても良かった。良い気分で店を出て、食った食ったと思って、そや読売やがなとなって、コンビニにはないから駅のキオスクに向かった。そしたら苦労なく見つけられて、そのまま電車に乗って畑原市場へ。今日もテレビカメラが入っていて魚辰も「イカしかないんや」とのこと。晃龍で麻婆豆腐を2つ、カニまきを2本、天平で三度豆とよせ揚げを2つづつ。天かすを4袋「多いぶんは冷凍庫に入れといたらええから。天かすは凍らへんから」。安べえで味付きレバーを300g買って、似顔絵を描いてもらう。描いてもらうために30分くらい椅子に座る必要があって、そこからは魚辰さんとテレビクルーの様子がよく見えた。取材が休憩っぽくなっていても常連さんっぽい人が来るとさっと囲み態勢になる。途中途中で大将がしゃべっている。なんというか、テレビは大変やな、と思いながら色々としゃべって、そうこうしているうちに絵が完成。STをのぞくと「今日はにいさんの本に出てたからって言って来られた方がいましたよ」と教えてもらう。飲み物どうします?と聞かれたけど、これから子供と遊ばなあきませんので、と言ってお茶ですます。それでもいろいろ食べているうちにチューハイをたのんでしまった。イワシはありますか?と聞くと光り物は今アジしかなくて、とのこと。ほなすいません、アジと鯛をください。と頼んだのだけれど、あいにく鯛が一貫ぶんしかなくて、代わりであれなんやけどこれヒラメのエンガワ、おいしいですよ、と一貫出してくれたやつがうわっっとなる美味しさだった。うわっっと思った。