もう春かいな、というような、いや、春がすぐそこまで来てるで、というような、冬が「じゃあまた次の冬に」と手をふっているような、そんな朝の陽気だった。光とか風とか気温とか波の感じが春の予感なのだ。「ほら、梅の花が咲いてるねんで」と朝少し遠回りして連れていった公園の、ほら、と説明した指先で咲いているのは梅の花ではなくて桃の花じゃないかと思ったけど、なんでもええわと思って「梅の花」と言い続けた。でもたぶん桃の花だ。朝は大安亭市場のオリンピック製麺所で買ったそばと三宅さんの天かす。昨日は、ジュンク堂を出て歩く途中で通りがかった第十兵庫楼と言うラーメン屋がものすごく気になった。おもてに出ていたメニューにはこう書かれていた「チャーハン+ラーメン+唐揚げ1個」。でも「今日はそういう気分ではないな」と思った。10日あるうちの8日くらいはチャーハンとラーメンのセットを食べられる。食べられるどころか食べたいが、昨日だけは珍しく「今日は違う」と思った。その近くの八雲ってうどん屋さんも気になった。よっしゃ、ここやでと思ったけど入口の前で財布の中身を確認したら全然金が入ってなかった。入る前に確認しといてよかった。昨日の夕方、子供があっこちゃんのチャーハンが食べたい、と言ったので、肉がなかったからMに焼き飯用肉を買いに行った。最初に中華鍋でにんじんだけ炒めて、次に卵を2個入れてご飯を入れ肉を入れ先ほどのにんじんを入れ、調味料を入れてネギを入れる。「作ってるとこ見とく?」と聞くと見たいと言うので踏み台に乗って子供はその様子を見ている。チャーハンは速度が大事なので動きは早くおそらくハタから見たら踊るような感じになっており、中華鍋をお玉でカンカンカンカンと音たてて作っているのをおもしろそうに見ている。お料理の人みたい、と言う。お玉で音たてて勢いよく鍋を返すと、ご飯がくるくるしていると笑う。味見した時に自分も味見したいというのでスプーンにひと口すくって味見させると「おいしゃあ!(おいしい)」と言う。