12月14日に元町のViVO,VAで買ったナオミ・オルダーマン「パワー」ついに読み終わってしまった。100年200年先の話じゃなくて何千年も未来の話、そこでは男と女の置かれた状況が入れ替わっている。いまの時代を生きる私が何も考えずに口にしてしまいそうな「夜中に女が一人で歩いてたらあぶないでー」みたいな言葉も、小説世界だとこうなっている。主要登場人物で唯一の男性であるトゥンデが一人で歩く場面。『女たちはまずルーマニア語で、それから英語で声をかけてきた。彼は歩道の敷石を見つめて歩いた。背中に女たちが言葉を投げつけてくる。淫らで差別的な言葉。だが、彼はそのまま歩きつづけた。
日記にこう書いた。「今日初めて、路上でこわいと思った」インクが乾いたとき、その文字を指でなぞった。』(p331)この小説をなんでViVO,VAで買ったかというと「ごろごろ、神戸」の横に並べて置かれているのをツイッターで知ったからで、うわ、なんかめっちゃ粋な並びやなあと感心した。お店に行った時には並びが変わっていたけれど……。続けて橋本倫史「市場界隈」を読み始める。ミシェル・レリス「幻のアフリカ」も再開。K氏と新開地をぶらぶら。公園でしゃべってるのも寒いので喫茶東山に移動。以前から「煙た目」くらいの店であったけれど、ココここまで煙かったっけ、というくらいに煙があふれている。時間帯もあるのだろうけれど、三鷹にいた時のRなんかでもそうだけど、煙草を吸える場所や店が激減した結果、普段の常連以外の愛煙家たちも煙草を吸うために小さな喫茶店を避難所的に使うようになって、お店自体は何も変わっていないのだけど煙がすごくなる。しかしな。もうこればっかりは誰を責めるあれでもないしな……。煙草を吸っていた時代が長かったので、吸う人らの居場所は残っていてほしい。ぶらぶら歩いていたらS氏に遭遇。NとFへ。Sさん、ボートレースに夢中でおもしろい。