はてなダイアリー平民新聞

創業2002年か2003年、平民金子の元祖はてなダイアリー日記です。

水色

 二時前くらいに寝ているのに五時頃には目が覚めてしまうのが最近の、悩みとも言えない悩みで、今日も同じように真っ暗な中で目が覚めた。今は何時頃だろうかと闇の中で手探りでスマホを見つけてボタンを押したけれど電源が切れていて反応しなかった。そのまま寝ていようかと思ったがいつものように目が冴えて、なんとなく時間を確認したくトイレに行くついでにスマホを充電器をさしこんで、トイレが終わってから時間を見ると、まだ間に合うかな、と思って靴下をはき、玄関にぬいだままになっていたジャンパーを羽織ってそのまま外に出た。外に出る時に持っていく物で一番大事なのはスマホ、二番目はカメラかな。この2つを持って行かなければ昔のままだ、なんて思い、スマホとカメラを持たずに手ぶらで自転車に乗る。東遊園地まで行き、そこで聞きたかった話があった。着くとちょうどスピーチの途中で、なんとか間に合った、と思った。ぼんやりと立ったり座ったりしていると、空がだんだんと蒼く蒼くなってくる。空を見上げて息を吐くと街灯や会場のライトに照らされて真っ白い息が見える。6時半頃、何をするでもなく、人もだんだん少なくなって来た芝生で座っていると、後ろに立つ若い男女の話し声が途切れ途切れに聞こえてきた。僕はあの時1歳になってなかったんです。8ヶ月で。その日はオヤジが朝早くから作業で車に乗って阪神高速に乗ってたらしいんですが、あの倒れた所あるじゃないですか、(途切れる)だから色んなことがたまたまなんやな、と思うんです。わたしはなんとなく、親がおおいかぶさって来た事を覚えてる。でもわからへん。ほんまにそうなんか。覚えてる、と思うんやけど。そのまましばらく、自分の白い息を見たりして、立ち上がって後ろを振り向いた時には、誰もいなかった。海沿いを自転車で走っていると、海も空も青い。青いというより、朝になる前の一瞬の空白のような、水色。空も海も水色だなと思った。