人気YouTuberが水難事故で亡くなった、というニュースを見て、そのYouTuberも追悼コメントを出しているYouTuberも、もう全員の事をまったく知らなかったので(あ、ヒカキンさんだけ知ってた)、文化の断絶ポイントはここか、というような事を思った。たぶん、テレビの歌番組だとスポンサーとかあって今も敬老会みたいになっていると思うから私が見てもわかる人たちもそれなりにいるんだろうけれど、YouTubeの場合はそういうのないから、容赦なく十代の文化、みたいなのが浴びせられる。それを見て私は面白いとは思えないし、やはり十代は十代、四十代は四十代と、接点なんてないのだろう。この「誰も知らない」というのはまあ、健全だと思う。なんでもかんでも知る必要はないのだ。でもダルビッシュ選手も追悼コメントを出しているくらいだから、すごく有名な方だったんだろう。十年くらい前、YouTubeって今よりももっとテレビ番組を録画してアップロードしただけとか、違法コンテンツばっかりのしょうもない時代があって、そんな時に法律の問題とかそういうのじゃなくて、せっかく自分が主役となって簡単に動画で表現が出来る新しい時代が来たのだから、オリジナルのコンテンツを作って発表しないともったいないじゃないか、というような感じで、おそらくほとんどの人間がその可能性に気付いていない段階でひとり立ち上がっていたのがココロ社さんという方だった。いつか、おじいさんになったルーク・スカイウォーカーみたいな感じで新世代のYouTuberの誰かに再発見されて、表彰されてもおかしくない。