はてなダイアリー平民新聞

創業2002年か2003年、平民金子の元祖はてなダイアリー日記です。

セーラー服色情飼育

朝はおととい作った香港汁。昼は牛たたき丼。自分一人、自転車を使えばほんの数分で行ける魚屋も、子供といっしょに歩いて行くと1時間かかる。その1時間、子供は手をつなぎたがらず、車道に突進して行き、犬のうんこが落ちた植え込みにハイハイで突っ込み、ゴミや煙草の吸殻をせっせと拾い集め、抱き上げようとすると号泣し、自動販売機を見れば釣り銭受け口をパカパカ開けてそこに小石を入れ、通行人に突進して行き、商店街各店舗の店前に置かれた商品を何でもかんでもつかもうとする。しゃがみこんだかと思えば走り出し、大事に抱えているバイキンマンのぬいぐるみを車道に投げ、こちらがそれを取りに行くために一瞬目を離したすきに逆方向に走っており、90度曲がって車道へ。というような繰り返しを1秒も気を抜かず中腰で見張りながら共に歩くわけで、精神力の鍛錬になる。帰りはさすがにどれだけぐずられても歩かせる事をせず、アンパンマンの歌をうたって気を引きながら小走りに、片手に子供、片手に買い物袋を持って、今度は肉体の鍛錬とボイストレーニングだと張り切っても体力はついていかず、道の途中でしんどくなって子供と買い物袋を抱いたまま歩道に設置された石の車止めに腰かけていたら、ぐずっていた子供が急に静かになり、ぼーっと真上を見ている。子供の視線の先にあるのはそこの家の、気の早いクリスマスの飾り付け電飾であった。「綺麗やなあ」と声をかける。これまで狂気だとしか思っていなかったクリスマスの電飾を見て、初めて綺麗だと思った。こういう瞬間の事は、わりと遠くの先まで覚えていそうな気がする。ところで、せっかく1時間かけて行った魚屋は定休日で、八百屋でカブ、里芋、ゆず、わさび菜、キャベツ、葉付き人参を買う。人参以外は全部見切り品で申しわけないような気持ちに。里芋と肉をあんかけにして、カブも(小さい物だったから)そこに入れた。両膝が痛い。テレビをつけると漫才をやっていてしばし見る。