はてなダイアリー平民新聞

創業2002年か2003年、平民金子の元祖はてなダイアリー日記です。

バスケットボール・トライアングル

日本放送協会「おかあさんといっしょ」の中に「ガラピコぷ〜」という着ぐるみ劇がある。金曜日の放送では、チョロミー(主人公)がしずくベリー(舞台となるしずく星になる美味しい実)が入った箱を3つ持ってキュリオさんの店に持って行く道中、その箱を道に落としてしまうという出来事があった。出かける時にはプッチマーゴさんに手伝ってもらって箱を3つ持てたチョロミーだが、いざ落としてしまうと、自分一人でどうやって全部持ったらいいのか、方法がわからない。両手に一つづつ持つと、残りの一つが拾い上げられないのだ。道に並べた3つの箱を前にチョロミーは途方に暮れている。

関根和美監督「バスケットボール・トライアングル」には、亮介、清彦、美由紀、この三人の恋愛感情が描かれる場面がある。恋愛感情もなにも、亮介と清彦は学生時代からの古いカップルであり、二人がゲイである事を知らない美由紀は同じバーで働く清彦に好意を寄せる。清彦はと言えば、美由紀は人生の恩人でもあり、なかなか自身のセクシュアリティを打ち明けられない。二人はキスまではするのだが、美由紀が肉体関係を求めても清彦は勃起不全を理由に断り続ける。「いいの、2人でゆっくり治そうよ。テレビでもやってるじゃない。EDは病気じゃないって」という美由紀に対し「実は俺……」と打ち明けようとする清彦だが、その先の言葉は言えない。ただ、美由紀も心のどこかでは清彦がゲイである事を知っていたのではないかと思う。だからこそ、清彦の言葉を打ち切り「明日また来るね。おやすみなさい」と頬にキスをして足早に去って行く。その先の言葉を受け入れたくない、と。

結局、2人の関係は清彦の恋人である亮介によってあっけなく破られるのだ。清彦と付き合いながらも、教え子である巧(たくみ)にも惹かれ始める亮介。ある日いつものようにバーに入ると清彦はおらず(熱を出して2階で寝ている)、客のいない店内のカウンターには美由紀一人だけがいた。それならと店を出ようとする男に対し「お酒なら付き合うわよ」と女は声をかけ、二人はそれぞれの酒を手にカウンターに並んで座る。清彦と亮介の関係について最初に切り出したのは女の方で、「なんだか妬けるなあ。仲が良すぎて」と伏し目がちにグラスに口をつける女に対し、「実はホモなんだ」と男はあっさり明かしてしまった。

美由紀「冗談ばっかり。彼はもう90%あたしのもんなんだから」
亮介「じゃあ残りの10%に望みをたくして」
(乾杯する)
美由紀「なんかあった?」
亮介「なんで?」
美由紀「悩んでますって顔に書いてある。好きな子出来たんでしょ?どんな子?」
亮介「大学生」
美由紀「タイプは?」
亮介「うーん……熱血派」
美由紀「ふーん。昔の清彦みたいね」
亮介「まさにその通り」
美由紀「女の子の清彦か…。ちょっと遠慮したいタイプね
亮介「男だったらどうする?」
美由紀「またホモ話?いい加減にしないと本気にするわよ」
亮介「かまわないよ。俺はゲイだ。清彦もね」

亮介が、清彦という恋人がありながら心惹かれている大学生の巧は「K・M・S」というバスケットボールのサークルに所属していて、清彦はそこの新任コーチである。「K・M・S」とは「恋のミラクルシューター」の略で、実態は女性目当ての合コンサークルであった。美由紀を前にした清彦と同じように、巧もまた仲間達の前では女好き、合コン好きの男としてふるまっている。ふるまっている、と書いたが巧の場合は自身のセクシュアリティに対して「揺れ」があるのではないか。しかしその「揺れ」がはっきりと片方に振り切れるのは、清彦のいるバーを巧が一人で訪ねて行った場面だ。扉には「CLOSE」の札がかかっており、帰ろうとした巧に聞こえてきたのは、亮介と清彦の睦言。「うそだ!」と扉を開くとまさに二人は性交の真っ最中である。叫び声を上げてその場から逃げ出す巧を亮介は追いかけ、追いついて、強く抱きしめる。

話を「ガラピコぷ〜」に戻すが、チョロミーは結局、落とした荷物を縦に3つ重ねる事で「こうすれば全部持てるのか!」と問題を解決する。最初はこれらのしずくベリーをキュリオさんにいちごジュースと交換してもらうつもりであったが、落として実がつぶれてしまった。でも家に帰ってそれをミキサーにかければしずくベリーの美味しいジュースが出来るじゃない。ま、いっか。となった所で終了。昨日も書いたが、ミキサーは便利である。数千円の初期投資で得られる効果が絶大なのだ。なんとしてでも多くの人にミキサーを買ってほしいと考えてる。朝はどん兵衛酸辣湯味に昨日買ったコロッケを入れたもの。遅めの昼飯に焼きめし。夕方、いつもの肉屋に挨拶まわりをして、意を決してルミナリエへ。