本日(正確には昨日)、勇気を出してスイカをチャージした。清水の舞台から飛び降りたつもりになって五千円も入れた。あとになって後悔して「やっぱ二千円にしとけばよかったかなあ」と思ったけど一度飲み込んだ金はもう吐き出さないみたいな顔してるので(機械が)、この守銭奴め!俺の金返せ!と心の中で吐き捨てて、でも満タン(?)になったスイカはなんだか心地良く、もう電車に乗ってこのまま地の果てまで行けそうだ、なんて爽やかな気持ちで思う。…思うか?思うと思うか?思うわけないだろー。階段を降りると電車が来た所で、車窓から見える夕焼けがきれいだった。窓際に行きたかったけどサラリーマンの人にすでにとられていて、僕は中のほうに押し込まれた。夕日が気になる。あの様子だと、だいたい五分くらいたったらいい感じになるはずだ。だからチラチラと夕日の方向に目を向けるんだけど、困った事に、夕日が左ななめ前方にあって、さっきから僕の左隣に女の人が立ってるんだけど彼女がカバンから取り出して開いている携帯電話がちょうど僕の視線の方向にあったのだ「ああ、こういうのって、気をつかうな…」と思った。だから夕日はあきらめて本を読んだよ。僕の前に座っているのもサラリーマンの人だった。彼の髪の毛や、スーツの太もものあたりに右から左へ、時おりオレンジ色の細い光が流れていって、まあそんな感じの一日だった。スイカの残金は5640円。
