いつもゴミ袋をぶら下げているフックにカメラをぶら下げて、15分に一度自動でシャッターが切れるようにした。はじめまったくの思いつきで何枚か撮るだけのつもりだったのが、結局一日中カメラをそのままにしておいた。そして後日、日記に公開するにあたって写真を全部見返したのだが、そこにはあまりにも退屈な、一人の人間の見栄えのしない一日があった。試みとしてはおもしろい気がするので「これは撮りなおそう…」と考えた。あまりにも絵的に退屈すぎるのだ。日にちを決め知り合いを呼んで、部屋でしゃべっている所とかを撮って、並んで記念撮影する。頼めばきっと来てくれるだろう。オナニーもしておこう。わざとらしくカメラに背中を向けてオナニーでもしていれば、生々しい写真になる気がするな。あとは、料理をちゃんと作ったり…。とか、考えていると、最終的にはなんだかいやになる。この日ぼくの一日は、はじまりからおわりまで一人だったのだ。この部屋で過ごしたほとんどの時間、ぼくは友達と語らってなんかいないし、よく一人で寝っころがっていた。本を読んでいた。酒を飲んでいた。天井を見ながら煙草を吸っていた。とにかく一人でいる時間が多かった。そう思い直してもう一度、ゴミ袋フックから撮られた写真を見てみると、ここには僕のそのままの暮らしがあった。





















































