四時すぎだろうか。とてもきれいな朝焼けで、珍しい空だった。見た人いるだろうか?東の空にはものすごくあざやかな朝焼けが出ていて、うしろをふりむくと西の空にはうっすらと彩雲が出ていた。さらに横を向くと南の空には虹が出ていた。彩雲と虹はほんとすぐに消えたけど、それらが同時に出てる一瞬の空は、盆と正月とクリスマスがいっぺんに来たような、空が手持ちのカードを全部出したような、そんな不思議な感じだった。頭上を拝みたくなった。気がつくと彩雲も虹も消えていて、まぶしい朝日が町を輝かせていた。




朝焼けのやさしい光につつまれたときの多幸感はすごいな、と思いながらもう一度眠った。
