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引き続き、山田風太郎を読んでいる。きのう、ツイッターにも書いたんだけど（http://twitter.com/heimin/status/9227716194）、殴り殺した鹿の肉を喰らい、（今でいう）駅弁スタイルで性交しながら東大寺二月堂を並んで行進する七人の僧たち…ていう情景を山田風太郎がイメージし「伊賀忍法帖」の中に描いたのは、今から約50年も前の事なのだ。これ、すごいよなあ…て本当に思う。昔、二十歳くらいの頃に山田風太郎を読みあさっていた時は「すごい！すごい！」て言い合う友達も、誰かにそれを伝える手段もなかったので、いつも心の中で一人「山田風太郎…やばい、やばい」なんて思っていたのだけど、あれから十数年、今はこうやってインターネットがあるので、きのうのヤッターマンの歌にしてもそうなんだけど、たとえどんな小さな事であってもそのとき自分の心にひっかかった事は「すごい！すごい！」てしつこく具体的に言い続けていれば、どっかで誰かが見てくれてるんじゃないか、というか、会ったこともない日本や世界の誰かがモニターの前で「おお、ぼくもワンと吠えりゃツースリーは前々からすごいと思っていたんだよ」とか「やっぱ山田風太郎、すごいよね」みたいなつぶやきを心の中でもらしてくれてるんじゃないかな、と思って書いている。