はてなダイアリー平民新聞

創業2002年か2003年、平民金子の元祖はてなダイアリー日記です。


甲賀忍法帖を読みおわってしまったので、今度は伊賀忍法帖を読んでいる。冒頭、茶にまぜるとどのような女でも言う事をきくようになるという「淫石」を製造するために、松永久秀が領地の女たちをひっとらえ、その愛液を採取し平蜘蛛(釜)で煮つめる、というなんというかあまりにもどうしようもない場面から物語は始まるのだけれど、よくこんな話を五十年近く前に作っていたなあ、と思う。マクドナルドでコーヒーを飲んでいると、レジで並んでいる人の八割くらいがニューヨークバーガーというやつをたのんでいた。そんなにおいしいのだろうか…?流行っているのかな。夜はカップラーメンを食べた。キャベツとニンジンをいためたものを入れて。いつもは早朝、日がのぼる少し前くらいから鳴きだすカラスが、きのうは夜中の三時くらいにひと声ふた声、鳴いた。本を閉じ、表紙を親指のはらでさすり、その角をコンコン、と静かに机に打ちつけてみる。立ち上がって、窓から外を見る。月は雲にかくれている。そして窓をあけると冷気が顔を覆い、街は暗く、静かだった。