夕方、いつものように空の様子を確かめに行くと、東京の空に大きな鳥がうかんでいた。
富士山が小さく見える。街ごとその大きな羽で包みこんでしまいそうだ。
昔の人ならあるいはおそれ、あるいはうやまい、両手を合わせたかもしれない。ぼくはただ、息を飲んでシャッターを切っていた。
「はばたけ、もっと、はばたけ」そう願っていた。
いや、祈っていたのだ。
スライドショー版「Big Bird」
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