はてなダイアリー平民新聞

創業2002年か2003年、平民金子の元祖はてなダイアリー日記です。

あぶなかった日記

日記を毎日欠かさず書くのは案外というかものすごく難しいものだということをつくづく感じる1月29日木曜日、今日で連続六日目である。本当は1月27日は日記書いてないんだケド、さっき脳内でなんか処理して、その日も書いたことにしたので、おまえらにおかれましても何かありもしない話のひとつやふたつ読んだことにして頂きたい。きのうは映画館に行ったんだケド、上映中気持ち良く居眠りしているとなんだか体がムズムズしてきたので、フッと目が覚めたらば、ちょうど真後ろに座ったおっさんが身を乗り出してぼくの乳を揉んでいた。ま、そーいう場所だから仕方ないかーとも思って後ろを振り向き、首を横にふって「あかんよ」という意思表示をしたつもりでスマイルしてみたら、おっさんは何を勘違いしたのかそれをOKサインだとでも思ったのだろう、乳を揉むだけでなく背後から抱きついてきて「いいか?いいのか?」とほっぺたをすりつけてくる。で、まあいい加減うっとおしくなったので席を立ち、便所に入ると、今度は別の人たち三人に取り囲まれ、その中の一人がぼくのチンチンを握ってきて「してく?」と囁く。ぼくはたぶん「…や!」とかなんか、意味不明なつぶやきをもらしたと思う。で、さすがにおれ、今日は厄日だわあ、と思って外に出ると、今度は黒い車に追っかけられたのだが、この辺めんどくさいので書かず、結果だけ言うとなんとか路地に逃げこんだ。ふーと一息ついて道端にすわり、コンビニで買ったパック酒にストローを通すと、緊張感がなくなったのか再び眠気がおとずれる。今日はやたら男にモテる日だよなあ、と思いながら、民家の壁にもたれ、目の前にあった植木に咲く白い花を、煙草の先っぽでチョコンチョコンとつっついて、その間なんか、お昼に食べた味噌ラーメンのこととか、いろいろと考えていた。月が出ていたかどうかはおぼえていないけれど、明るい夜空だった気がする。だんだん酔いもさめてきたところで、なんでかチンチンがたってきたので、ジーパンごしに中指でハジいてみる。夜風がふいて、煙草の煙と、白い花が揺れていた。この路地の、いちばん奥まった先に、バラク・オバマの生家がある。ぼくはふらふらと無言の兵列に加わり、オバマ、聞こえるか?オバマ、と念じていると、兵列の行く末、路地の奥の奥、共同井戸に腰かけた一人の少年が、ぼくたちを待っている。彼が、やあ、とひとこと言うだけで、ぼくたち総員は涙を流し、膝から崩れ落ちるので、大切な殺意だけがいつまでも、井戸の底で黒光りしている。