おはようございます。3月14日にダイヤモンド社から「鉄のバイエル」という楽譜集が発売されるのですが、この本のカット写真を担当させていただいております。

- 作者: 松澤健
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2008/03/14
- メディア: 楽譜
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http://markezine.jp/a/article/aid/2480.aspx(松澤健インタビュー)
http://dad.cside.com/km/nicotube.htm(YouTube/ニコニコ動画 動画まとめ)
と、いうわけで、あくまでも小さな小さなカット写真(20点くらいかなぁ)でありますし、見る人がものすごく限られる楽譜集という性質上、あまり大きな声でぼくからは「どうぞどうぞー」とかは言えないわけなんですけれど、でもまあなんというか、もし本屋さんにでも立ち寄ってこの本がどこかに置かれていたら、立ち読みでもして頂いてですね、ぼくの地味な仕事ぶりにほほえみかけて下さった上、最後のページに「写真撮影:金子平民」とささやかにクレジットされておりますのでその部分を人差し指か中指ででもさすりながら「平民さんがこれをきっかけにお金持ちになれますように…」という風にお祈りでもして頂けると、ぼくはくすぐったくてうれしい気分になれます。
で、今回は、あくまでも本のカット用に極小サイズで使用される写真ですので、あまり派手な感じのやつとかは撮っていないのですが、なんやかんやで多少の括りはある中でも自分なりに気合いを入れてやってみたい、という思いもあって、わりかし多くのスナップを撮りました。いただいたテーマも「JR東日本の駅、電車、諸々の情景」というようなものだったので、十代の頃から北から南まで日本を何周してるかわからない程に全国各地の鈍行列車に乗り続けていたぼくとしては、非常にドキドキする撮影でした。もちろん、ぼくが色んな場所でお世話になった筋金入りの鉄道ファンの方からしてみたら「まだまだ甘い!」と言われるような写真ばかりで恐縮なのですが、がんばって撮りました。以下。
ひとつの宣言
この本のお仕事を頂いたのは、担当編集者のかたが何故か平民新聞を読んでいて、写真を気に入ってくれたから、という、なんとも不思議なご縁がきっかけです。具体的なお金が絡んでくる仕事の話で、おそらくは星の数以上に存在するであろうプロのカメラマンの方々ではなく、(言ってみれば)会った事もない正体不明のブログの書き手(ぼく)に自身の担当する単行本の撮影を依頼する、というのはプロの編集者としては相当の博打だったのではないかと思っております。
何が言いたいかというと、書いているぼくとしては、平民新聞という日記には、たとえば履歴書に何かを書く以上に、金子平民という一人の人間についてきちんと書いたり説明したりしているつもりなのですが、同時に「日記を見ればおれのこと全部わかるだろー」というような、そんな甘い理屈は、(当然ながら)世の中で通用するものではない、という厳然たる事実もまた、ぼくは当たり前のように理解しております。
ただ今回、「ネットの中」と「ネットの外」という垣根をとびこえて、一人の編集者の方がインターネットの日記を通じてぼくに具体的な仕事を依頼してくれた、という出来事は、なんというのか、言い方が難しいんですけど、わりと大きな(心の中での)転換点といいますか、ものすごく平たく、味もそっけもない言い方をしますと、去年唐突に見知らぬかたからカメラを頂いた事や今回写真仕事を頂いた事を突破口にして、平民新聞という日記を通してなんとか自分の人生をおもしろい方向に切り開いて行けないだろうか、という考えをクソ真面目にぼくは持っております。
これに関してはきちんと報告できるかどうか、はまだわからないのですけれど、最近ブログ経由でもうひとつ、お仕事の依頼を頂く機会がありました。で、まあ正直なところ、ぼくも相当金に縁のない人間ですけれど、日々食って寝て、猫とたわむれるくらいのお金はほしいなーともノンキに考えております。と、いうわけで、ここまで散々書いてきたみたいに、自分のブログをきっかけにして人生どーのこーの、とか言ってしまうと、間違いなくたくさんの人からは馬鹿にされそうですし、ブログはブログ、現実は現実、というような考え方が結局のところは当たり前なのかもしれないけれど、ぼくはあえて、この場で強気に、そういった言説に対し逆張りしてみたいと思います。これをきっかけにすてきなことがたくさんありますように、という思いを込めて。今のうちに、無名の金子平民に、ひとつ賭けてみようか、と思われた方がもしおられましたら、連絡お待ちしております。
sugkg@yahoo.co.jp(メールアドレス)
平民新聞よ、俺に力をあたえてくれ








































