チャーハンを作る人にとって、御飯をパラパラに仕上げるっていうのはけっこう重要なテーマであるかと思うのですが、最近ぼくは御飯をパラパラに仕上げるための画期的な方法を発明しました。このやり方で作れば、どんなに料理の苦手な人がやってもプロにも負けないパラ具合になります。で、カンジンの、そのやり方なんですけど……、いや、やっぱり今はまだ、言わない方がいいでしょう。言うのを我慢します。なぜかというと、ぼくがこの方法を発表する事によって中華料理界に革命が起こってしまうからです。ではとりあえず写真を見て頂きます。
さて、みなさんもうご理解頂けたかと思うのですが、さんざん大口を叩いたわりにたいしてパラパラではありませんね…。今回ぼくがみなさんに何を伝えたかったかというと、信じたところで叶う夢もあれば、当然叶わない夢もある、みたいなテーマです。俺は天才料理人、俺が炒めればタマゴが夢心地に御飯にからみついた魔法のパラパラチャーハンが出来るはず、みたいな感じで自分の腕を信じながら頑張って作ったのですが、サッパリでした。パラパラ御飯なんて幻想です。
革命ってなんだえ
またおまえの夢が戻ってきたのかえ
海苔をさして記念撮影しようと思ったら、一枚だけ空気を読まない海苔がふてくされて頭を下げてしまいました。この写真を見ていたら、何を間違ったのか中学校の卒業式に真面目に出席してしまって、全体撮影時、一人だけふてくされて頭を真下に下げていたあの頃の自分の姿を思い出してしまいました。ぼくは結局全体撮影から追い出されたのですが、KY海苔（と名付けました）は追い出しませんでした。ふてくされたっていいじゃないか。海苔だもの！ちなみに引用部は黒田喜夫「毒虫飼育」から。味付けは塩胡椒、ウェイパーのみです。いただきますー。
