写真は全部バラバラ。空をぼへっと眺めながら、あー冬になったんだなあ、と思った。犬が死ぬと、あたりまえだけど、体が冷たくなり、硬直が始まる。箱から持ち上げて、硬くなったやつを抱いてやろうとしたら、肛門から最後のうんこがどろどろっと出てきて、ズボンにいっぱいくっついたんだった。指でぬぐいながら、死ぬってこんなもんだよな、と思った。そいえば昔、山道歩いてたら猫の死体、車にはねられて内臓とびだしたうえに、上半身と下半身(て猫でもいうのかな)バラバラに落ちてたんで、なんかこりゃ、死んでもさらにかわいそうじゃない、と、それぞれひろって道端に置き、一匹の猫のかたちにしてやった。と、いってもつぶれてんだけど。なんだかな、と思いながら。目を閉じて、猫神様、せっかく体つなげてやったんだから、おれにも何かして下さい、できればお金がほしいです、とお祈り。でもいまだお金は届かないので、あの猫、どっかで眠ってるんだろう。たまに自分の両手を見て、あのときのにおいを思いだす。犬のうんことか、猫の内臓。あと、死んだ祖母の唇をさわった時のにおい。彼女の生理の血のにおい。道端に落ちたカニのにおい。ぜんぶ好きなにおいで、いつでも瓶からとりだして、自分の首すじに、すりつけている。最初の写真、ぜんぜんピントがあってないけど、気にしないのです。他のやつはまあ、いろいろ。パンを食べます。タイトルは友部正人の「夕暮れ」から。



