鍋に色々具を入れます。白菜、椎茸、水菜、鳥ムネ肉、シメジ、長ネギ、タマネギ、その他八百屋で安いやつとか冷蔵庫であまってるやつを適当に。ちなみに、ごくまれに鍋奉行とか呼ばれる口だけ達者な生き物が生息していて、彼や彼女らは鍋に入れる具材の投入時期等について非常に口うるさく言ってきたりもしますが、まあそんな人たちもあと何十年かすれば確実に全員死んでしまうので何を言われても無視して大丈夫です。具なんてものは全部いっしょに入れればよいのです。この写真の通り全部一気に、山盛りに積み上げて下さい。
煮立てればご覧の通りカオスになります。昔の日本人はこういう物を食っていたんです。前にも同じことを書いたような気がしますが、これに米兵の唾液がたっぷりついたラッキーストライクの吸いガラなんかを入れると六十年ほど前に新橋あたりの闇市で売られていたビックリ雑炊になります。ビックリ雑炊て何？という歴史を知らない若い方たちは大映で昔撮られた勝新太郎・田宮二郎主演の「悪名」シリーズでも見て勉強して下さい。
完成です。ポイントは、これまた以前にも書いた気がしますけど、煮立てれば何でも美味くなるんだと脳内で強く念じる事です。味付けはカツオダシ、ならびに味噌です。ダシは始めのうちに入れといて、あと味噌を入れる時期は適当なんで、まあ各自サイコロでもふって決めればよいかと思います。
