はてなダイアリー平民新聞

創業2002年か2003年、平民金子の元祖はてなダイアリー日記です。

山手線ロゥ&ロゥ

仕事帰り、友人の家に遊びに行くと、そこにはすでに飲み会の輪が出来上がっており、初対面の人間がたくさんいたので緊張した。そんなときは、料理当番をするに限る、と思ったのだが、台所はすでに友人のヨメによって占拠されていたので、おれはベランダに出て、タバコを吸う事にした。困った時のタバコ当番である。まあとりあえず酒でも飲んでおこうと思い、ビールとジンとウイスキをチャンポンしていたら、すこぶる酔っ払ってしまった。おれはベランダと、ジンのグラスを往復していた。結局おれは、あの場所で何かを話したのか、あるいは何も話さなかったのか、それは記憶にないのだが、貴重な時間であった。みなさんどうもありがとう。


帰りの山手線。「あ、池袋だ、降りないと…」と思って電車を出、駅の階段を昇る。「おかしいな…」と感じながらも改札を出、駅周辺を歩く。そして、やはり「おかしいな」と思った。そんなおれの違和感が決定的なものとなったのは、歩いてきた道を振り返り、駅ビルの看板を見上げた時である。秋葉原と書かれていた。ようするに、降りる駅を間違えたのである。なぜこのような単純な失敗をしてしまったのかはわからないけれど、それだけおれは酩酊していたという事か。気を取り直しもう一度切符を買い、再び山手線に乗り、ゴトゴト揺られているうちに今度は寝てしまい、駅員に肩を叩かれた時、時間はすでに一時を過ぎていた。山手線最終電車の、終点大崎駅。


駅前のコンビニでカップラーメンとづけマグロのオニギリを買い、公園で食べた。久しぶりに外で寝るのも悪くなかろうと思い駅に戻り、改札口の前、閉まったシャッターに身を寄せて、横になる。周囲にはすでに何人かの先客がおり、皆ダンボールの中に入っていた。少し寒かったので、おれもダンボールがほしかった。東京に来て、住む場所を決めていなかった頃は、よく駅や公園で寝起きしていた。あれから数年がたつわけだが、体を丸め、頬を地面にくっつけてみると、そのひんやりとした感触が、なんだかなつかしい。「そろそろシャッターが開きますので注意して下さいね」と駅員に語りかけられ、目が覚めたのは、午前四時を少し回った頃だった。