おはようございます
おれたちは不毛な解釈を繰り返し
だらしなく年をとっていく
のびきったカップラーメン
しなびたポコチンをぶら下げて
犬の死体に挨拶する
おはようございます
おれたちはシワ枯れた韜晦を繰り返し
せわしなく年をとっていく
畳の上に落ちた陰毛
黴臭い思想を背中に負い
ゴキブリの早足で挨拶する
おはようございます
二十年後、おれとおまえは
じめついた地下道ですれ違う
目を合わさぬよう
太陽光に当らぬよう
日陰者の繊細さで挨拶する
「あんたはガソリンの切れたフォルクス・ワーゲン」
「あんたはトキのように貴重。その不毛さにおいて」
おれたちは遠い目をして過去を懐かしむ
乾杯、おれたちは古くなった珈琲豆のにおいを撒き散らし
せむし男とサーカス団の詩を書いた