はてなダイアリー平民新聞

創業2002年か2003年、平民金子の元祖はてなダイアリー日記です。

荻の湯閉店

遠くに、何本も、大きな煙突が空に、空に突き刺さっていたむかしの
    風景を取り戻せたらそこに帰って死んでもいいお酒ください


きのうナオミ・ギンズバーグと散歩していて気付いたんだけど、何故か屋上でゴルフが出来る事で有名な、そして何故か二階で無料ビデオ映画鑑賞が出来る事で有名な、杉並区の荻の湯がどうやら閉店してしまった様子。



ここ数年、おれの住んでる東池袋でも再開発がさかんで、おれのアパートもいつ取り壊されるかわからないような状況の中、銭湯やコインランドリー、定食屋、飲み屋、商店街、いろんなものが近所から姿を消している。近い将来には、なかばおれの別宅と化している図書館も、取り壊される予定だ(これはなくなるのではなく、移転)。


で、そのかわりにといってはなんなんだけれど、大きいビルディングやマンションなんかがポコポコとタケノコみたいに建っていってるわけで、まあそのへんは別に、おれは三丁目の夕日派ではないので(見てないケド)、そおいった世の中のアレな流れに対して、別にどおこお言ったりする事はしない。ああ、なくなったナァ、とか、ああ、でかいの建ったナァ、なんて、呆け見てるだけである。


でもまあそうは言ってみたところで、なんにせよ、消えていくものはことごとくおれに縁のあるもの、新しく出来るものはあまりおれに縁のないもの、とゆう感覚自体は消しがたくあるので、その点、少々かなしくもあったりするのだけれど、でもたぶん、そのような後ろむきの感覚からは、何も生まれてこないよ、なんて、かろうじて自分に言い聞かしてる今日この頃、コーヒーを飲みながら、ああ、今日は高田渡の命日だナァ、なんて思い出したりもする日曜日です。

死んだ詩人がカメムシになって帰ってくる
口のなかにそのクセエのがいっぱい入ってくる*1

*1:詩は二つとも松本圭二電波詩集(41)「メルカトルの錯乱」から。