オオサカから友人が遊びに来た。
山之口貘が足繁く通ったという池袋の酒場、オモロ。
おれはこの店の名前は知っていたけれど、
そんなものはとっくの昔になくなっているのだと、思いこんでいた。
「あほな、まだあるよ、おれ何回も店の前とおったもん」と
友人が言うので、半信半疑で一緒に歩くと、
本当に、店はあった。おれは、ちょっと感動した。
小山コーヒー寮はなくなっていても、オモロはまだ健在であった。
でもまあ健在とかいう言い方は失礼なのであって、この店は
おれやおまえや周囲のしょぼい飲み屋なんかとは
比べものにならないくらいの立派なツラガマエなのである。
「店の中で山之口貘の話とかしてたらミーハ―なんがばれるからやめよな」
なんて事を言い合って、ミーハーなおれたちはのれんをくぐったのだけれど、
そんな約束は、すぐにやぶられて、ちなみに、35度のなんとかってゆう
泡盛がロックで、けっこうな量が入っていて、400円で飲める。
ビールものめるけれど、泡盛の方がぜったいにおすすめだ。