はてなダイアリー平民新聞

創業2002年か2003年、平民金子の元祖はてなダイアリー日記です。

ブックバトン

やっぱりにんげん怠け癖がつくといけませんね。すっかり更新するのがめんどくさくなってました。で、犬山がまた棒をまわしてくれたんで(http://d.hatena.ne.jp/dogplanet/20050701)それに感謝しながら、これからは心を入れかえて毎日更新しよおかと決意、はしてませんけど、がんがんがんばります。


・ブックバトン


■今もってる本の冊数


部屋が狭いのであまり置いてません。何十冊とかそれくらい。藤原新也が旅に出る前に部屋の荷物を全部焼き払ったとか、ジャン・ジュネの荷物は文庫本五冊だけだったとか、そおゆういかしたエピソードにあこがれた時期もあったのだけど、ワシにはやっぱり無理で、どんどん増えていきます。んで、ある程度増えたらリュックに入れて犬山んちに持っていって、犬山が便所に行った時なんかに勝手に犬山家の巨大本棚に収納しておく、とゆうのがここ数年のワシの整理術です。


■今読みかけの本 or 読もうと思っている本


告白

告白


先日人からもらった。いや、借りた。


一眼レフ戦争とOMの挑戦―オリンパスカメラ開発物語 (クラシックカメラ選書)

一眼レフ戦争とOMの挑戦―オリンパスカメラ開発物語 (クラシックカメラ選書)


これはさっき読みおわりました。感想はそのうち。


明るい部屋―写真についての覚書

明るい部屋―写真についての覚書


人からすすめられたもののパラパラめくってこんなもん読んだってしゃあないやんけと思ったのだけどさっき古本屋でカゴ売りされてたのでなんとなく救助してしまいました。でもたぶん最後まで読まないだろおなあ。


■最後に買った本(既読、未読問わず)


・現代詩手帖(75年9月号)増頁追悼特集=金子光晴
・現代思想(79年)臨時増刊 総特集=一九二〇年代の光と影
・散歩の達人(97年4月号)特集=池袋進化論


いずれも昨日古本屋で買いました。雑誌ですけど。


■特別な思い入れのある本、心に残っている本5冊(まで)


・流浪の手記(深沢七郎/徳間文庫)


「風流夢譚」あるいわ「人間滅亡的人生案内」とか、悩んだのだけどこれを選んだ。
本を読んで気持が救われた事は全くないのだが、思わず気持をすくわれた、すくいとられてしまったとゆう事はあるのであって(まあそんな経験は誰にでもあるのだろおけど)、おれの場合まさにこの「流浪の手記」における深沢七郎の、きわめて短いまえがきを読んだ瞬間が、そうだった。今から読んでどおこお思うわけでもないのだけれど、この本をはじめて読んだのは、もお随分昔の話である。

流浪の終点は死である。ボストンバッグを一つ持って出掛ける。自分の部屋から出て行く。ベビーダンスや本棚から離れること、持っているものから離れるのだ。それから家族や友人や貯金通帳とも離れるのである。なんと素晴らしいことだろう、裸で生れてきたのに生きているうちにいろんなものが纏いついてしまう。それは、ダニだ。持ち物、家族、友人、ダニだよ、流浪はそのダニから離れることが出来るのである。

・性少年時代(ひさうちみちお)ISBN:492480231X


ひさうちみちおのエッセイ。新聞連載当時高校生だったおれは、毎日これを読むのが楽しみで朝駅でスポーツニッポンを買っていた。あともお一つ当時のスポニチのエロ欄で好きだったのは主人公の伊達さんとゆうしがないサラリーマンが路地裏で出会った謎の古老から「ぬったその瞬間からにおいをかいだあらゆる女を欲情させる」とゆう変な香水をもらって、職場のアイドルであったリカさんをはじめ次々と美女たちをてごめにしていく、とゆう連載小説なんだけど、残念ながらタイトルを失念した。オナニー少年のおれは当然いろんなエロ情報をあつめて妄想だけをたくましくして日々を過ごしていたのだけど(ちなみにその当時スポーツ新聞のエロ欄スクラップを作っていたので毎朝全紙買ったうえで各紙別にファイルわけしていた。だいたいその作業が午前中いっぱいくらいかかるから学校へ行くのはたいてい午後からなのであった)、この「性少年時代」とゆうエッセイはおれにとって性欲を刺激させるもの、とゆうよりは、オナニー疲れしたおれにいつも寄りそっていてくれるイカくさい心の中のお兄さんみたいな存在だった。いくつか引用したいのだけど今手元にないのでまたそのうち。


枯木灘 (河出文庫 102A)

枯木灘 (河出文庫 102A)


中上健次の小説は一度ハマってしまうとなかなかぬけられなくなる。おれにとって小説家とゆうのはすなわち中上健次の事であって、その他の人の事は別にどおでもよかった。ここ数年全然読んでいないのだけど、「鳩どもの家」「黄金比の朝」「灰色のコカコーラ」の初期から路地消滅後の「讃歌」、そして後期「異族」のなんとなくスカスカな具合まで、すべて好きだった。もっともかっこよくてスリリングな文章(ああ、中上節)だと思うのは、ルポルタージュ「紀州」なんだけど、とりあえず「枯木灘」を選んだ。どれか一作とゆうのが非常に難しい人だ。


・ミスターアウトサイド わたしがロックをえがく時(長谷川博一)ISBN:4886821065 

「日本人」の境界―沖縄・アイヌ・台湾・朝鮮 植民地支配から復帰運動まで

「日本人」の境界―沖縄・アイヌ・台湾・朝鮮 植民地支配から復帰運動まで

・顔面麻痺(ビートたけし)ISBN:4877284397

PERSONA

PERSONA

・孤島の土となるとも〜BC級戦犯裁判(岩川隆)ISBN:4062074915

村上龍映画小説集

村上龍映画小説集

・日本近代文学と<差別>(渡部直己)ISBN:4872331729


まあなんとなく5冊も10冊もいっしょだろおとゆう事で10冊選んでみました。
個々についてはそのうち。


■次にまわす人


犬山からもらった棒はワシの尻の穴につきさしておきます。二本目なので尻が痛いです。