電子レンヂ(約二歳)

貰い物。なけりゃあないでよいんだけどあればあったで便利だなあと、はじめのうちは喜んで使っていたものの、ここ一年ほど全く使っていないので、今は食品置き場にしている(米、乾麺)。
何故使っていないのかとゆうと、使えなくなったからである。何年か前まではアパートの住人はみんな乞食みたいな人たちばっかりだったので、いくらかまともな電化製品を持っているのは俺くらいであった。ところがここ最近になって普通の住人が増えてきて、それぞれが人並の電化製品を使用するので(と、いってもテレビとかラジオとか炊飯ジャーのレベル)、俺が電子レンヂのスイッチを押したとたん、アパート全体のヒューズが落ちてしまうのである(この話は何度かここで書い
たと思う)。これではさすがに使えない。マンションとかだったら各人各家庭にヒューズがあるんだろうけど、こおゆう共同ヒューズとゆうやつは、非常に不便だ。それでもはじめのうちは俺も意地になって、レンヂを使う際にはパソコンの電源を切り、冷蔵庫のコンセントも抜き、部屋の電気も消し、慎重に慎重をキして[あたため500w]ではなく[ナマモノ解凍200w]に切り替えたうえで、スイッチを入れていたのだけど、やっぱり駄目だった。
使い道がないよなあと思いながら、しばらくはイスがわりにしていた。そのあと長いあいだ上にコンロを置いてガス台がわりにしていた。その時代の油よごれがけっこう残っていたから、今日スポンヂとかタオルとかタワシとかを使って洗剤をたらしつつ、ピカピカにしてあげた。こおやって冷蔵庫の上に置くとなかなか見栄えがするではないか。本来の仕事をさせてやれないのは残念だけど、扉をあける度ごとに俺は異次元への入口に、あるいわポエムの泉に、立っているのだ、そんな気に、まあなろうと思えば、なれない事もない。