はてなダイアリー平民新聞

創業2002年か2003年、平民金子の元祖はてなダイアリー日記です。

「山谷」あるいわRomusha(ロームシャ)

フィルムセンターにて「山谷〜やられたらやりかえせ」みにいく。


はじめの監督が殺されて次に交代した(実質的な)監督がまた殺されたとゆう有名で、あまりに重たい作品である。冒頭から刺された佐藤氏が病院に搬送されてゆく(その後死んでしまう)映像が流れあまりにも不穏なにおいがするのであるが、みていた110分間はおれにとって、昔の山谷映像がみれた、とゆう以外には特に楽しめるものでもなかった。まあ楽しい楽しくないとゆう種類の映画でないのはわかっているのだけれど、一応ことわっておくと、ここでゆう楽しいとは小川紳介監督「三里塚〜第二砦の人々」をみたときの「これはまるでチャンバラみたいだなぁ」とゆう感じの事であって、だからおれは今でも三里塚シリーズとゆうのは非常にダイナミックなアクション映画だと思っているのであるが、それはここでは関係ない。いや、関係ないとは書いたものの、やっぱり、おれは当初からこの映画(「山谷」)になんとゆうやら不真面目なアクション性を期待していたので、関係ないこともないか。山谷を歩いている酔っ払いのおっさん達にくらべて、この映画自体はなんとなくおとなしいよおな《静かな》かんじがしたのだ。言葉をかえてゆうならよおするにこの映画はおれにとっていくらか退屈だったとゆうことなのである。そして、その退屈さとゆうのが何処から来るのだろうかと考えてみたれば、たとえば虐げられた人民のため、たとえばやくざを追い払うため、たとえば社会を変革するため、とゆうあくまでも「〜のため」、の、手段として作られたこおゆう映画は、一つないしは複数の「問題」をみているコチラ側に突きつけてくる、すなわち突きつけられたこのおれの「姿勢」がまず問われてしまうわけで、とりあえずおれはこの作品を枝葉としたおそらく大きな運動の、その行き先、主義とゆってもよいのだけれど、そおゆうものにすんなりとコミットできなかった*1わけで、そこで感じた違和感から「退屈さはやって来る」のでわないか、などと、とりあえず結論してみた次第。この映画が作られてから二十年、とゆう、ある面では短くある面ではとても長い時間がたってまだおれがこんなふうに思うのは、基本的に「運動」にはなかなか或いわ永久に終わりがないと思っておるからで、そしてたとえば教科書で戦国時代の合戦絵巻をみた場合なんかだと他人事な感じがして気が楽なのだが、(たった)二十年前の山谷の映像とゆうのはまだおれにとって、他人事ではなく、どうにも気楽な感じがしない。(所詮すべては他人事とゆっちゃあゆえるんだけどそんな愛想ない言葉はここでは吐くまい)。まあ、コミットするとかコミットしないとか、そんな段階で映画の感想をもらしても仕方がないよおな気もするのだけど「山谷」に関しては、ゆきゆきて神軍とか土本典昭の水俣シリーズのよおな、主義主張をスコンと突き抜けた迫力(まさにアクション)はどおにも感じなかったので、まああえてこおゆう退屈な事を考えてしまったわけなのです。そおゆえば数年前おれが山谷の某施設で職員をしていた頃に上司からよく言われたのは、ああ金子君におもしろかった時代の山谷*2をみせてやりたかったなァ、とゆう事であり、金子君が今いるのはその時代に活躍していた人たちがみんな年を重ねた後の山谷なのだよ、とゆう事だ。町には色んな側面があるから、(あえてこおゆう書き方をすると)いわゆるところのその昔「山谷」と呼ばれた地域が、「労働者の町」とゆうのとはまったく違ったありかたで活気づく事は当然あると思う。そしてそおなれば「山谷」なる呼称も過去の遺物でしかなくなる。でもそれは町の一つの側面がいつの間にやら誕生したとゆうだけで、「労働者の町」としての山谷地域とゆう側面は今もなお当然あるわけである。でもこれからどんどこどんどこ新しい労働者の血が山谷に入っていくとはどうみても思えないから、新陳代謝が起こりそうにない以上、山谷は「労働者の町」とゆうよりは「かつて労働者であったところのおっさんたちの町」*3になっているのであって、そこには、「山谷」の映画の中に『男一匹』と入れ墨を彫った無名の男の死亡記事が出ていたけれど、死ねばもろともよ、ではなく、生き残ったおっさんたちにとっての、これからの生活の問題や、福祉の問題が横たわる。もちろん福祉の問題とゆうのは山谷のおっさんだけの話ではない。少なくともおれ自身にもおおいに関係のある話なのであるけれど、ここまで話が拡散してしまうともお何がなんやらわからないので、まあ、とりあえずここまで酒をのまずシラフで頑張って書いたので、休憩し、酒をのみ、そして寝る。グースカ。


フィルムセンタースケジュール
http://www.momat.go.jp/FC/NFC_Calendar/2005-03/nittei.html
「山谷」製作上映委員会のホームページ
http://homepage3.nifty.com/joeii/jyoeii/

*1:ああ左翼的言い回し、とかゆわんでくださいね

*2:良いとも悪いとも思わないがとりあえず彼はよくこおゆう言い方をしていた

*3:ああ女性の視点が欠けている、とかゆわんでくださいね