アートスペース美蕾樹(渋谷)にて雑誌「薔薇族」廃刊セールに行く。
俺が昔働いていたスナックのマスターが大の薔薇族ファンであった。
俺はマスターから色んな意味で色々な事を教えられたわけだが、まあそんな事はどおでもよいとして、今回俺は何としてもこの雑誌の編集長伊藤文学さんのポートレイトを撮りたかった。だからして、日常あまり社交的でない俺であるのだが、勇気をだして会場にたたずむ文学さんに声をかけてみたところ、こころよく(か、どうかは別にして)被写体となってくれた上、これは私の処女作なのですよ、と言って、「心が砕けてしまいそう」とゆう本まで頂いた*1。なんとゆうか、こおゆう雑誌が廃刊になるとゆうのは古い民家が必然的に取り壊されるみたいなもので、仕方がないとゆえば仕方のない話なのかもしれないけれど、残念とゆえば残念なので、あった。でも、そおいった形の俺の愛着の在り方とゆうのは、所詮単なる、路地裏趣味に過ぎないのであろうな、とも思う。結局のところ、陳腐な感傷など、何も生みだすまいよ。
どんとルックバックで突き進む文学翁の言葉をチラシから引用。
三十三年間、出し続けてきた『薔薇族』は十一月号で、ついに廃刊に追いやられてしまいました。まさか七十二歳になってゼロからのやり直しとは。これもぼくの才能の無さと、力不足が原因でしょうが、急速に変化する世の中の動きについていけませんでした。
何人かの社員と、雑誌を支え続けてきてくれた多くの執筆者たち、広告を出し続けてくれたクライアントのみなさんにも顔向けができません。しかし、ぼくはくじけてはいません。やるべきことは凡てやりとげたと自負しているからです。
ここで『薔薇族』三十三年間のお宝を凡て売り払って、ゼロから出発します。
廃刊になって、こんなに話題になった雑誌も珍しいのでは。それだけ存在価値があったからでしょうか。ありがたいことでした。
再起を賭ける廃刊セールにぜひ、お出かけになり、ご支援をお願いします。二〇〇四年十一月一日
月刊『薔薇族』編集長 伊藤文学
http://www.barazoku.co.jp/index.html
*1:一応。売り物を頂くのはワルイと思ったので何冊か薔薇族バックナンバーを買って支援の気持ちを表明しておきました。そしたら男絵ポストカードを十二種類ほどもらってしまいました。それではどうにもワルイと思ったのでまたバックナンバーを何冊か買いました。