
俺にとってかっこいいブルースマン第一位とゆえば十代から二十代はじめにかけてはラ
イトニン・ホプキンスであったのだけれど、結局のところライトニン・ホプキンスしび
れるうとか言ってかっこつけてみた所で俺が心底鳥肌立ったのは「MOJO HAND」におけ
る三味線のよおなギターソロ、それのみであるよなあ、などと考え直し、それ以降はブ
ラインド・ブレイクが一位になって、それはここ最近までずっと不動であり、殿堂入り
間近であった。しかし今年の夏が終ったあたりから、俺はとりつかれたようにスキッ
プ・ジェイムスばかり聴くようになって、いつの間にやらブラインド・ブレイクは一位
の座から転落した。
スキップ・ジェイムスは変なおっさんです。変とゆうのはブルースの規範*1におさまらな
いが故に感ずる違和感とゆうのと同義で、たとえばロバート・ジョンソン、そしてブラ
インド・ブレイクも、レッドベリー*2なんかでもいいけれど、すごいすごくないとは別の
次元で(あたり前だけどみんなすごいにきまってる)、ブルースの規範からはハミダシ
テいない、よってある意味安心して聴けるのである。しかし時たま安心して聴けない、
よおするに聴いていてナンジャコリャ?と感ずる(いい意味で)気持ち悪いブルースマ
ンが存在する。それはたとえばブラインド・ウィリー・ジョンソンの声、たとえばビッ
グ・ジョー・ウィリアムスの9弦ギター、たとえばヘンリー・トーマスのピーヒョロ
笛、なんかであったりするのだけど、そおゆう変なブルースマンの系譜におけるキング
オブキングス、それがスキップ・ジェイムスなのであった。
とゆうわけで今日みた「ソウル・オブ・マン」であるが、ヴィム・ヴェンダースだとか
ルー・リード、ベック、ジョンスぺ、ニック・ケイヴ・・・、ああそんなものはどうで
もよい*3。冒頭ブラインド・ウィリー・ジョンソンがナレーターをつとめてる*4時点で二千
円、そしてスキップ・ジェイムスのライブ映像がうつしだされたその時点で五千円払っ
てもよいくらいの値打ちがあった。宇宙の映像はいらんだろおヨ、とか余計なことはど
おでもいいじゃないかしょせん音楽映画なのだから。ああこの映画はすべてよい。俺は
J.B.ルノアーをみて狂い死にしそうになった。
・・・と、まあ少々興奮して書いてみた。俺はブルース全般とゆうよりはギター1本で
やるカントリー・ブルースが大好きなので、みる前から相当な思い入れもあって、この
映画たいそう楽しめのだけど、こおゆう音楽にあまり興味ない人にとってはてんでツマ
ラン映画なのかもしれない。でもモーニングショーとゆう事もあってあまり客入ってな
い感じだったんで、それはすごく悲しいので、ここまで我慢して俺の感想を読んだ酔狂
な人で、なおかつ騙されたと思って千数百円払ってみてもよい思った馬鹿、じゃなかっ
た、器の大きい方は、渋谷シネマソサエティに足を運んでくださいませ。もちろん俺も
もう一度二度みにいくつもりでアル。