
・最近の俺はといえばカレーパンばかり食っておって(近所のパン屋のやつがうまい)、だいたい一日三食のうち二食がカレーパンなのであった。カレーパンを食う前は自家製つくねカレーばかり食っておったから、結局のところ俺は先週の日曜日からえんえんカレーばかり食っておることになるのであって、まあ簡単に認めたくはないのであるが、こうなった以上首肯せねばならぬところの、俺は、カレー好きなのだ。どうでもよいが俺が今まで生きてきた中で一番コレはウマソウだ、と魂をゆさぶられた料理とはすなわち勝新太郎主演の映画「新・悪名」('62)に出てくる終戦直後の闇市場で売られるビックリ雑炊なのであって(赤丸ラッキーストライクの吸殻がトッピングされていればなおありがたい)、二番目にコレはウマソウだ、と思ったのは梁石日の小説「血と骨」(ASIN:4344401050)に出てくる、ほうるもん(棄てるもの=関西ことば)としてのホルモンならびにドブロクの組み合わせなのであった。おお今、ものすごい地震がきたね(東京.夕方六時)、よって俺は避難する。書斎へ行こう。
・結局書斎へは行かず俺は近所の八百屋へ避難したのであるがそこのオバハンは新潟出身であってまあくだらぬ世間話など、したのである。そしてビックリ雑炊の事を考えてるうちに俺もまた何かしら食したくなっていたので、自家製ビックリ雑炊でも作ろうとピーマン・玉葱・じゃが芋・椎茸・人参・輪切唐辛子買ってきて、この前カレーに使って尚あまりまくっていたツクネ肉に、冷蔵庫に入れ忘れていた茄子と味噌を加えた結果がこの画像なのであって、だいたい三日分。