職場からかっぱらってきた温度計が、47度をさした。
このままここにいたら、おそらく俺は死ぬだろうな。
明確に、あまりにも明確に、身の危険を感じたので部屋を飛び出した。
東京が史上最高のクソ暑さだった、とゆうのはテレビでも新聞でもやっているだろうからいいとして、だいたい普段から俺の部屋は、外の気温+5度くらいまでは平気で上がる。現在の部屋に移り住んで数年、たいがいの暑さ寒さには慣れてしまったのでこの夏も文句を言いつつも、いつも通りやっていけるや、くらいに考えていたのだが。
新文芸坐に行った。
以前から俺がみたかった「殺人の追憶」が上映されていた。
でもそんな事はもうどうでもよく、一番前の座席に行き、ただただ眠りこけた。
いったい俺はこれから、どこで寝ればいいのだろう。
『眠ってはいけない、と、思った』
というのは深沢七郎の短編小説「東京のプリンスたち」の有名なフレーズである。
意識が朦朧とする中、そんなしょうもない事を思い出す。
で?何?俺は、眠りたい。