
金庫に三千とんで五十二円しかないと昨日書いたばかりなのにジュンク堂ぶらぶら*1して、 迫川尚子写真集「日計り」(2940円)買ってしまった。写真番号60、道路に水をまく商店街のおっさんの前でポーズを決めるクソガキ(女の子)の表情やたたずまいがあまりにもいかしてたからだ。これは1990年から2003年までに迫川さんが撮りためた新宿とその周辺の写真集なわけだけど、出てくる人出てくる人みな表情がやさしくやわらかい。風景もまた。新宿をぶらつく迫川さんのまなざしをしてこおゆう写真を撮らせるのだろうけど、少々おこがましくもあつかましくも敢えて言わしてもらうと、僕もまた一匹の平民としてこおゆうつつましい視線を自分のいる街に対して持ちたいのだ。それは何かを表現するとかそおゆう以前の、生きていくとゆうか生活していく姿勢として。
と、まあそんなことはこの際どうでもよく、結局給料日前日にして今月は金庫に112円しか残らなかった。今月は、とか書くと何らかの隠し貯金でもありそうなかんじだけどそんなわけもなく、これが我が社の全財産である。別に宵越しの金は持たないとかそおゆう主義でもない(と、思う)のだけど、大昔から自分は手元に現金があると、それを使い切ってしまわなければなんだかお天道様に申し訳ないような、罪の意識にさいなまれてしまう。
今までに最高にためたお金はたぶん100万円くらい。でもこれは倹約して貯金した結果とゆうよりは北海道は知床半島のとある工場に拉致監禁され一日16時間100日間完全無休で強制労働させられた時に否応なくたまってしまった金であって、結局それも解放後の二ヶ月ですべて使い切ってしまった。ギャンブルをやるわけでもなく風俗に行くわけでもなく車にのるわけでもなく服に金をかけるわけでもない自分がそおゆう金を何に使ったのか、今となっては忘却の彼方であるけれど、まあよおするに浪費することが平民金子の病なのだろう。
でもそんな悲しい自分におさらばだ。生まれ変わってまったく新しい人生を歩むのだ。冒頭112円しかないと言ってからコレを書いてる途中で部屋を出てコロッケ2個買ったから今は12円しかないけれど、これからはこおゆう意味のない無駄遣いをやめる。この際だから煙草はやめないにしても酒をやめよう。いわゆるひとつの断酒宣言である。あと映画に行ったりCD買ったりするのもやめよう。図書館ひとつあればじゅうぶんだ。子を奪われた鬼子母神の執着の形相を我が仮面とし*2、ここに、一匹の守銭奴が誕生した。いわく、わたしはけちになりたい。