はてなダイアリー平民新聞

創業2002年か2003年、平民金子の元祖はてなダイアリー日記です。

日々なる平民番外編/師匠のこと

山谷にはたくさんの師匠がいるけれど、その中のひとり、吉沢幸さんが入院先のさいたまの病院で死んでしまった。幸さんは僕と出会った頃、戸籍すらない、いかしたおじいさんだったのだ。最後に会ったのは四月の後半で、その後僕はお金がなくなり、容体が急変したと聞いた時もお見舞いには行かなかった。幸さんが死んだという事を聞いた時、僕はその日いちにち幸さんの事ばかり考えて過ごそうと思った。そしていつもと同じように仕事にでかけ、作業が忙しくなるにつれて、だんだん幸さんの事を忘れていった。休憩じかんになると幸さんの事を思いだし、作業がはじまると忘れてしまう、その繰り返しだった。僕は幸さんにむかしもらったポールスミスのジッポライターで、煙草に火をつけたい気分になったけれど、先月から煙草をやめてしまっていたし。